家族や親せきでがんになった人がいても、ほとんどのがんは遺伝しません。しかし、まれに「がんになりやすい遺伝子」を持つ人がいて、子や孫の世代に受け継がれることがあります。横浜市は、家系に遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC:Hereditary Breast and Ovarian Cancer)の人がいる方を対象に、「将来がんになりやすい遺伝子を持っているか」を調べる検査費用への助成を、全国で初めて開始しました。HBOCの方は、BRCA1またはBRCA2という遺伝子に“病的な変化“を持っており、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、すい臓がんなどの発症リスクが高いと言われています。
制度概要
助成の対象となる方
申請時に横浜市の住民基本台帳に記載されており、今まで本助成を申請したことがない方で、下記すべてに該当する方
- 令和6年4月1日以降に遺伝カウンセリングやBRCA1/2に関する遺伝学的検査を受けた方
- 両親または子どもまたはきょうだいが遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)である方
- 遺伝カウンセリング及び遺伝学的検査が保険適用外である方
- 遺伝カウンセリング及び遺伝学的検査に係る費用の助成申請の場合は、遺伝学的検査実施日に18歳以上69歳以下の方
- 遺伝カウンセリングに要する費用のみ助成申請の場合は、遺伝カウンセリング実施日に18歳以上69歳以下の方
フローイメージ

助成費用
申請は一人1回です。
実施医療機関
横浜市内の実施医療機関(五十音順)
- 神奈川県立がんセンター(外部サイト)
- けいゆう病院(外部サイト)
- 済生会横浜市南部病院(外部サイト)
- 昭和医科大学藤が丘病院(外部サイト)
- 昭和医科大学横浜市北部病院(外部サイト)
- 聖隷横浜病院(外部サイト)
- 横浜市立市民病院(外部サイト)
- 横浜市立大学附属市民総合医療センター(外部サイト)
- 横浜市立大学附属病院(外部サイト)
- 横浜労災病院(外部サイト)
横浜市外の医療機関で検査を受ける場合
保険の施設基準届出「遺伝カウンセリング加算」及び「BRCA1/2遺伝子検査」について届出をしている医療機関で受けてください。厚生労働省関東信越厚生局のホームページ(外部サイト)からご確認いただけます。関東信越エリア以外のエリアの医療機関については、所管するエリアごとの厚生局のホームページからご確認ください。
申請方法
必要書類を揃え、申請期限内に郵送で申請してください。
必要書類
- 横浜市遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)検査費等助成金申請書(第1号様式)
- 遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)に関する遺伝カウンセリング結果報告(第2号様式)
- 遺伝カウンセリング、遺伝子検査それぞれに要した費用の領収書または診療明細書のコピー(治療金額と日付が分かるもの)
申請期限
郵送先
〒231-0005 横浜市中区本町6-50-10
横浜市医療局がん・疾病対策課 遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)検査等助成担当 宛